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5月, 2011の投稿を表示しています

はてさてドライバーの数って、どんだけ必要なのかしら〜?(広川節っぽく)

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さて、カスタムイヤーモニターで採用しているバランスドアーマチュア/マルチですが、やはり外耳道を完全遮蔽するという前提だと、現時点ではこれが最善の方法でしょう。無論ブロードバンドの小型高出力ユニットが出ればいいんですが、現状どうしてもトレードオフが出てきます。 そんじゃーどれ位が必要か、って話になるんですが、111から668までやった経験的な私見では、3発、できれば2発ってとこですかね(334全否定じゃん!) 過去の試作品たち 本来スピーカーは1発がいいんです。ですがっ!大人の事情でそうもいかないんで、なるべく1発に近い方がてことですな。とは言え、それもなかなかうまくいかんってことで、3ウェイがバランスを取る上では最も攻めやすいかなー。4ウェイはローがちょい(とゆーかかなり)ハイカットされてればなー。 レシーバー数とウェイ数が一致してれば分かりやすいんですが、6発6ウェイとかはちょっち現実的ではない(668もあくまでシャレですから)ので、5ウェイだったり4ウェイだったり3ウェイだったりする訳ですが、3ウェイ6発と3ウェイ3発の違いって、音圧だけだったりする上、やっかいな問題も。 比較的周波数帯域が低いといいんですが、ハイ側にタンデムで使ったりすると、同帯域におけるレシーバー間の位相干渉でヘンなピークとかディップが起こることがあり、ヘッドルーム確保のためのトレードオフではあったのですが、ProAudio 335とか、どうしてもこの傾向がありました。 Pro Audio 334 ProAudio 334開発の端緒もこのあたりにあり、ロー/ローミッドとハイのクロスオーバーを上昇させ、ハイ側ユニットの負荷を下げることで1発とし、これが周波数レスポンスの平坦化とともに位相特性の改善に大きく寄与することとなりました。 沢山レシーバーが入っていると、えも言われぬ「ミッチリ感」があり、メカ好きにはたまらない&音質的にもいーんじゃないかと思われがちなんですが、んーこの辺はケースバイケースかなー。スペースがなくて高域ユニットが鼓膜方向から遠ざかっちゃったりすると本末転倒なことにもなっちゃうんです。 ということでイヤモニのレシーバー数ですが、まためっちゃ重い程ギューギューに詰まったシャレ物件もやってみたくもありますが、ただでさえお高い上、使用レシーバー間の...

イヤモニの話 その6:カスタムイヤホンの世界へ

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カスタムと言えば、やはり業界の雄、Ultimate Earsに尽きます。最初のUE製品はue 10 proでしたが、豊かなロー、ハリのあるミッド、きらびやかなハイと、いまだにマイリファレンスモニターです。音質だけではなく、ケーブルコネクタ一つとってもノウハウが詰め込まれています。 あの超小型サイズに、ヘビーユースに耐えながらも必要に応じた着脱が可能な機構+位相逆挿しをしない工夫が盛り込まれ、メモリワイヤーまでもを強固に埋入させるあたり、簡単なようで、大変考えられた構造です。で、このあたり特許がらみっぽかったこともあり(笑)、現在の方式を取るに至っています。 Westoneタイプもシンプルで良いのですが、横方向の力に対しどうしても引き抜きの力が加わり、かつピン自体も曲がりが生じてしまいやすくなります。ピンと挿入部の露出から汗が侵入し易くなるため、腐食からピンが固着、外部応力でピン破断、そのピンが取れねーっ!というトラブルも・・・。 Ultimate Earsではコネクターとハウジングが一対となり、引き抜きにはフリクションで、横方向に対してはハウジングによる外側規制により維持強度確保が図られ、ピンのコンタクト部を汗の侵入から守るという一粒で3度も4度も美味しい機構に。この辺、業務用としては音質以上に重要です。 ヴァンヘイレンのモニターエンジニアであったジェリー・ハービー氏がUltimate Ears社を創業し、開発されたイヤーモニターは、高い装着感、優れた音質、耐久性から、その後ワイヤレスイヤーモニターシステムを牽引。2009年UE社を売却後、設立したJH社にて手腕を発揮しています。 もう一社、カスタムイヤーモニターで重要な位置を占めるのが、マイケル・サントゥッチ氏率いるSensaphonics社です。サントゥッチ氏は聴覚専門家としていかに音楽家の耳を守るかという視点から製品開発に取り組み、音圧規制やシリコンを用いたディープシェルに高い思想が込められています。 特に外耳道残存容積を減らすことで、外耳道閉鎖効果を低減し、特にボーカリストで問題になる自声の響きに対処するという発想は、まさにオーディオロジストならではのもので、国内においても高い評価を得ています。顎関節の影響に対しても、シリコン材料を自社開発するなど、高い技術を有しています。 Se...

イヤモニの話 その5:思い出深い機種・Shure E5など。

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マルチの製品としては、Shure E5がやはり思い出深いです。清水の舞台から飛び降りるつもりで買いましたが、当初はどでかい業務用のプラケースに入ってましたね。E2とならび、プロユーザーの方にも利用者が多く、氷室京介さん、真矢さん他、E5ベースのカスタマイズをよくやってました。

イヤモニの話 その4:思い出深い機種、Shure E2とER-4

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思い出深い機種は、やはりShureのE2とEtymotic ResearchのER-4でしょうか。いずれも当時個人輸入で入手しましたが、E2のガッツのある音、ER-4のデリカシーのある美しい響きは、今聞いても独特の魅力に溢れています。しかし密閉型という新ジャンルゆえの誤解も。

イヤモニの話 その3

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そんなこんなしているうち2001年、アップルから初代iPodが登場。めっちゃ久しぶりに「はい、須山歯研です!」のデータをさらったら、Joeさんの結婚式(11/11)直後に入手したんですな。17日にiPod到着/分解、同日に付属イヤホン用のカスタムイヤーモールドを作ってますな。 iPodの登場とともに、それとコンビになるイヤフォンに関しコアなユーザーが試用を始め、まだ当時は少数派だったカナル密閉型のSony「MDR-EX70SL」あたりが価格的にも選択されていたようです。 ソニーのイヤーチップを見て、TE-ST56Bあたりのノウハウが活かされてるなと思ったものでしたが、当時はまだイヤフォンの選択肢は非常に限られている状況。「なんか他の無いの?!」という初期ユーザーの探究心は、業務用システムや特殊物件(?)にまで拡大することとなります。 ShureはPSM600を中心としたワイヤレスインイヤーモニターシステムを1997年に発表し、これと組み合わされるカナル型密閉イヤフォンEシリーズを用意しておりました。E1は元々補聴器分野のプロフェッショナルであったWestoneにより企画・製作され、その後のE5に繋がります。 他方、Knowles社出身のMead Killion氏が設立したEtymotic Research社は、いち早くバランスドアーマチュア型レシーバーの応用に着目し、それを活かすためのレシーバー開発に取り組んでおりました。当時は補聴器分野において、K-AMPの開発が有名だったなー。 続く

春のヘッドホン祭2011ご来場ありがとうございました

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春のヘッドホン祭2011、長いようであっという間の一日でした。会場を回りきれなかったのが唯一心残りですが、FitEarブースにお立ち寄りをいただいた方々、また関係者の皆様、ありがとうございました! 今後ともFitEar、新製品MH334をよろしくおねがいします。

イヤモニの話 その2

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耳穴型補聴器のカスタムシェルは1985年頃からやってましたので、これをダイナミック型に適用。製品のプラスチック製カバーと一体化したシェルを製作し、ハウリングマージンを確保するとともに、装用安定性を高めるというカスタマイズをやっておりました。これが須山イヤモニのお初でしょうか。 その後歯科技工士の資格を取ったものの、担当は補聴器のまま固定となってましたが、1999年に予期せぬ経緯から銀座にビルをと言うことに。詳細は以下URLをご参照下さい。 http://journal.mycom.co.jp/series/interview/063/index.html 新橋演舞場に2分、歌舞伎座に3分という好立地で、「よしっ!これはTE-ST56Bが売れるっ!」3月にビル購入、5月店舗スタートで、ソニーの担当者(外松さーん!ご無沙汰しておりますー!)と打ち合わせていたら、4月に突然ソニーから「補聴器分野から撤退します」の一報がっ(ガーンマジ)。 正直、綿密なプランがあって始めた銀座店でもなく、独立店舗としては初めてで場所柄勝手もまるでわからないぞ、と。スタート時はとーちゃん、かーちゃん、にーちゃん程度のスタッフで、年中無休という無謀な営業体制を取っておりましたが、当然と言えば当然ながら「お客がこねーっ!!」 有楽町にあったソニーショップの店舗終了に伴う引き継ぎで、こちらのアフターサポートと新規購入という幸運があったものの、営業中時間だけはたっぷり。補聴器の自社製作を行うため、銀座店でも医療用具製造業(当時)を取っていたので、機材も材料を完備して、急ぎのお客様の製作/修理を行う日々。

イヤモニ話 その1

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んー、思い返せば16年前。大学を2年遅れで卒業し(とほん)家業の歯科技工所に入ったものの、そのまま夜間の専門学校に入学。資格が必要な業種のため、資格を取るまでは、製作には規制の無い補聴器部門を担当することに。その当時、フィリップスやソニーの補聴器製作を請け負っておりました。 基本的には耳穴の型を取って製作する耳穴型補聴器がメインで、フィリップス社M60やP31など、アナログ時代の銘機を、自社製シェルに組み込んでおりました。ソニーではモジュール型で先端部をイヤーチップからハードレジンのイヤーモールドに取り替えが可能なTE-555HPなんてあったなー。 え、全然イヤモニじゃない。んー、強引に絡めれば、1992年頃だったかな。ソニーからバイノーラルタイプのポケット型補聴器「TE-ST56B」が発売され(あ、当初は55Bだったのか)、こちらが今でこそ一般的なドーム型イヤーチップを使ったフィット感の抜群に良い製品があったんですよ。 バイノーラルの名前の通り、耳穴付近にマイクを設けることで、従来のポケット型補聴器(その何の通り、胸のポケットとかに入れます)と異なり、耳と同じ位置で音をキャッチ。音の違和感が極めて小さく、絹擦れのノイズも無い、大変先進的な製品でした。本体形状もかなりスリムでクールなデザインです。 音質的にも、大型ダイナミックレシーバーを採用したことで、音楽も楽しむ事が出来るクリアで豊かなものでした。ポケット型としては高額であったにもかかわらず、両耳装用を手軽に高音質で実現できるソリューションとして、とても人気があった機種でした。って、んーまだイヤモニには関係なさそーね。 で、バイノーラルの部分なんですが、マイクとレシーバーが近くにあるとやっかいなのが、音漏れによるフィードバックで、元々耳穴型補聴器のカスタムシェル、耳かけ型補聴器のイヤーモールドで、耳型を採取して個人の形状に合わせる大きな目的の一つが、このフィードバック(ハウリング)対策な訳です。