FitEar Universalについて、弊社社長がTwitterでオーバルホーンステム開発の経緯などをツイートしていましたので、こちらにまとめました。
FItEar Universal 〜 FitEar Customの音をどなたにでもhttps://t.co/D5wdCRYJqr— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
ユニバーサルモデル、えーとfitear以来で結構経ってますが、その間で一番の大きな変化は3Dプリンターの導入でしょうか。いまやユニバーサルモデルも3Dプリンター出力に移行し、均質性確保という意味で大きな効果を上げています(それまでは一つずつ手作業でギャップ調整してました)。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
またAya ~snow~では3Dプリンター出力のメリットとして不透明色のカラーバリエーションも実現。実用化にあたっては特にμ'sメンバーの皆様、そして我らがJ教授、佐藤純之介さんのお力添えに改めてお礼申し上げます(弊社OKD氏、UVERguy氏の頑張りにも感謝!)。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
またAyaやAirでは3Dプリンターならではの設計の自由度が大きな恩恵となりました。特に遮蔽スタイルが従来と異なり耳甲介腔中心となるAirのショートレッグシェル開発において、コンマ1mm単位でのディッピング設定は最適値を探す上でキモであったと言えるのでは(え?そうでもない?)。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
そしてFitEar Customというこれまたややこしい名称の機種ではミッドレッグシェル採用とその応用が広がり、装着感と遮蔽性を両立するとともに、BA機カスタムで課題となる装着時耳介弾力に起因する外耳道内気圧低下「吸盤現象」(俺命名)緩和を実現しています(これホント)。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
で、カスタムからのユニバーサル化となったFitEar Universal(あーっ、ややこしいっ!!)、TO GO!334の前例がありましたが、あちらは音導孔の独自構造がキモで、高域減衰を可及的に抑制しつつ、既存特許抵触を回避しつつ独立した3つの音導孔を付与、特許取得に至りました。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
TO GO!334ステム開発にあたっては、俺の落書きレベルの構造図から弊社さくちゃん@偉い人が三日三晩寝ながら考えた画期的3ピース構造に腰を抜かした次第です♡んー、やはり天才としか言いようがねぇ・・・。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
で、今回のFitEar Universal(ややこしいわっ!!!)、カスタムからユニバーサル化した際、やはり大きなかだいとなる装着性/遮蔽性をどーすっか、かつそこでの音質変化をいかに抑制するかが開発テーマでした。仕事柄耳あなは誰よりも見てますが、断面は基本みんな楕円形なんです。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
そうした意味ではやはりクリプシュの楕円形イヤーチップは画期的で、実際の装用感、遮蔽性ともに素晴らしいものがありますが、それを真似するには同社が有する特許という障壁ががが・・・。で、特に不適合による痛みや違和感につながるのはどこかを考えた時、あ、それってまさにステムのとこじゃん。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
当初チタン切削でできないかしらと検討もしたのですが、旋盤加工からCAM機造形にするとえー、色々アレなコトも(笑)。レーザーシンタリングでも表面性状に課題があり、しばし放置状態となっていたんですが、3Dプリンターのピッチ改善でにわかに現実味が!— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
1985年フィリップス補聴器のシェルメイク&組み込みを受託して以来、やってほどシェルやイヤーモールドを作ってきましたが、それでもユニバーサル化にあたっては万人に向けた最適化が必要となります。今回はOKD氏が9種(だったかな)モデリングを行い、社員全員でベスト形状を選択しています。— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
価格的には恐らくFitEarのベーシックラインとなるCustom&Universalですが(ややこしい・・・)、こんな技術的な積み重ねを経ての最新モデルとなりますので、先入観無しに(今さんざん垂れ流してた俺ウンチクも忘れて)一度ご試聴をいただければ幸いです♡— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
【イヤーチップ豆知識】楕円イヤーチップと楕円ステム、オリジナルはソニー社バイノーラルステレオ補聴器「TE-ST56B」(1994年)だからなっ!!— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
維持機構とかにまだ模索が見受けられます(イヤーチップ音導孔中央部をステム切り込みに差し込んで引っ掛けます)。 pic.twitter.com/ajH4iwPfDg
【イヤーチップ豆知識】そして当時(1994年頃)須山補聴器がそのカスタム化をソニーから受託してたという・・・(出力上げるとハウリングしちゃうんで)。 pic.twitter.com/BV9OolRKxd— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日
FitEar Custom&Universal、命名した俺自体ややこしいんでなんか略称つけたいとこですが、「フィッカス」「フィッユニ」だとあまりにもしょっぱいんで、「Fカス」「Fユニ」とか「カスタム」「ユニバーサル」とかなんかウマいことテキトーに呼んでください♡— ロッキー須山@みどりが森ってどこだろな (@kindo3) 2017年8月16日